「抜毛癖」は「抜毛症」とも呼ばれます。私は25年抜毛したり良くなったりを繰り返して来ました。それが今、娘と共にこれまでになく軽快な時期を過ごしています。自己嫌悪することもありません。
目の前の黒い束を見ては「どうしよう、またやっちゃった。」と困っている。そんな方々のお役に少しでも立てればとシェアします
目次
私と中学生になる娘の抜毛歴
私は思春期ド真ん中から27年、娘は4年になります。娘が髪の毛を抜く行動に出るきっかけは私。時々目の前で抜いてしまっていた事で、娘のストレス対処法として選択肢の一つになったんだと思います。
娘と一緒に付き合い方を編み出す
家庭内に当事者が2人になったおかげで、協力して試行錯誤できました。
日常生活での予防方法は3点セット
①「手が行く危ない」場所の「真上で髪をきつめに結ぶ。さらに大判ハンカチで頭を包んで結ぶとなお効果的。
←危ない所が2か所ある時は真上2つでこの髪型です。
本人も気に入っています。
これはかなり効果がありました。ただ普通に結ぶだけではあまり効果がありません。我慢するとストレスになったりします。きつめに結ぶことで頭皮が程よく刺激され気持ちが良いのです。伸びかけの髪も紛れて気になりません。
ポイントは、家に帰ったらすぐこの髪型にすること。最後の一巻はお団子状で終えます。
家の中で見栄えを気にしてる場合ではありません。お風呂以外はこの髪型にして、解いたらさっと入ります。頭を乾かしたらまたこの髪型です。
②頭皮を清潔に保つ
かゆみや炎症がある所を狙いやすいので、努めて清潔に保ちます。面倒でも頭だけでも洗いにお風呂に入る。頭皮が蒸れないようにもしています。
③疲れに注意。
心身どちらのの疲れも要注意。まず疲れすぎないよう調整しますが、どうしても疲れてしまった時は、とにかく髪を縛ったまま寝てしまい回復します。
過干渉・感情の起伏の激しい人からは距離を取ることも大事
一緒にいると疲れる人とは距離を取る。自分の健康が大事です。
困ったときは
対策はわかったけれど、すでに髪の毛がない所が大きくて困っている。そんな時のために我が家での対処法をご紹介します。
外出時はシャンプーで洗い流せる白髪染め
頭皮が見えて部分には白髪染めをスプレーし周りから髪の毛を持ってきて結びます。抜毛で頭皮に炎症が起きている場合はできません。まずは皮膚科にかかって頭皮の炎症を直すケアをすると悪化を防げます。
白髪染めをスプレーした日には必ず頭を洗って清潔を保ちましょう。一晩ぐらい大丈夫と思ってサボるとメイクをしたまま寝た肌のように頭皮がダメージを受けてしまいます。
首から下で気を晴らす
抜毛するときは、首から下で気持ちを満たすと社会生活への影響が少ないです。
抜毛症のあなたへ
どうか抜毛しても自分を責めないでください。自分を責めて余計辛い経験しなくても、もう充分がんばっておられるはずです。
私と長女はADHDです。皆さんはいかがでしょうか。発達障害がなくても、人一倍頑張りすぎる・困っても我慢してしまう・思うようにならない生きづらさを感じていたりしないでしょうか。
私の場合抜毛は身動きできない辛い時、自分ではコントロールできない状況にある時、または過干渉の人との関わりに影響を受けます。
周りの人にかわいそうだと思われているとつらい。そんなにダメなんだ私?
母といると自己肯定できませんでした。
母と距離を取り、会社勤めを辞めて、それ以外でも無理な時は無理とキャンセルするようになって楽になりました。自分で仕事する場所や時間を自由に決められる環境を整えた今、抜毛で黒い束を見る事はなくなっています。
最後に
この記事を書くにあたって抜毛癖・抜毛症についてネット検索しました。当事者でない方の書いた内容には吐き気を覚えるものさえあります。そんな中「抜毛症 付き合い方」で検索したところ、有益な記事にいくつか出会えました。良かったら読んでみて下さい。
参考 「抜毛症」で悩むあなたへ届けたい”私たちの受け止め方 参考 抜毛症の子どもを持つお母さんに伝えたいことこの他にも有用な記事がありました。
完全に卒業することはできなくても、前回よりはよい。小さくて済む。今までに比べ楽に過ごせる。その助けになれば幸いです。
できます!だいじょうぶ、あなたは1人じゃない。by 茉莉花